こだわりは、厄介なものだ。
だが、何かを創り出す事には、こだわりが必要になる。
こだわりのないところには、
良いものが生まれえないし、
こだわりを持たなければ、作り手にはなりえないとも言える。
例えば、スマートフォンの開発においては
その重さ、大きさや画面の大きさ・鮮やかさにこだわり、
エンジニアは、1g、1mmの削減に頭を悩ませ、
部品を選び、筐体を設計し、新しいデバイスを開発している。
アプリ開発においても、エンジニアは、
機能の一つ一つの使いやすさ、わかりやすさ、
処理の速さにこだわり、設計する。
目に見えないものを実体化することへのエンジニアのこだわりである。
これらのこだわりによって、
洗練された多くの製品サービスが生み出されている。
顧客も同様にこだわりを持っている。ユーザーしてのこだわりである。
こだわりを持って産み出した製品サービスが
売れる商品になるかは、
エンジニアのこだわりが顧客の持つこだわりに刺さるかにかかっている。
つまり、こだわりによって創り出される製品サービスと
顧客の持つ製品サービスへのこだわりが
ぴったりと一致することが
製品が売れる事に繋がるということである。
一方で、
エンジニアの製品サービスへのこだわりが、
今まで顧客が製品サービスに対して持っていなかったこだわりを
創り出すことがある。
この作り手と使い手のこだわりの関係性を概念シフトという。
この「こだわり」を別の言い方をすると
「顧客価値」になる。
企業の創り出す顧客価値が顧客に認められることで、
真の顧客価値になるということである。
顧客のこだわりからの顧客の「顧客価値」と
創り手側の「顧客価値」である。
この顧客の「顧客価値」、顧客のこだわりとは、何なのだろうか?
こだわり・顧客価値が形となって現れるのは、ふるまいだと考えている。
ふるまいを観ることで、こだわり・顧客価値が見える。
こだわり・顧客価値は、価値観の上に出来上がる。
価値観の理解が、こだわり・顧客価値の理解に繋がる。
価値観は、潜在意識が顕在化したものである。
潜在意識に直接触れることはできないが、
価値観を通して、潜在意識を探ることは出来る。
潜在意識は、MEMEと深く繋がっている。
MEMEは、人々が思い、感じ、考えることの奥底、
潜在意識、集合的無意識を繋ぐ文化的遺伝子である。
エンジニアのこだわりを顧客価値の形にして顧客に届けるために、
顧客のこだわり・顧客価値にアプローチする経路は、
ふるまいからアプローチとMEMEからのアプローチである。
ふるまいとは、
世の中での、モノ・人への目に見える様々な関わり方である。
例えば、ユーザーが電子レンジを使う姿を観る事が
ユーザーと電子レンジの関わり、ふるまいを観るという事である。
今、エンジニアのこだわりは、
顧客価値の形になって、顧客に正しく届いているのだろうか?
どれだけのエンジニアが、
顧客価値を創造するということへのこだわりを感じて、
日々設計に取り組んでいるだろうか?
エンジニアは、自らのこだわりが何に向かっているかを
まず理解すること。
その上で、自らのこだわりを捨てる。
そして、顧客のこだわりを理解し、
顧客のこだわりへのこだわりを持つ。
更には、
顧客に対して、
顧客が今まで考えてもいなかったこだわりを
創り出す、新しい価値観を提供すること。
この様なことが
エンジニアには求められていると考えている。
ふるまいからのアプローチは、
例えば、デザイン思考というアプローチがある。
では、MEMEからのアプローチは?
そのアプローチを可能にするのは、
徹底的な破壊と創造である。
顧客価値を創造する側が、
自らのこだわり、価値観を破壊した先に
現れる潜在意識と向き合うことである。
以上が、
MEME TEC(ミームテック)がご提供する
顧客価値の創造へのアプローチである。
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