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執筆者の写真Masa Murohashi

みんなで考えてみる

更新日:3月24日

アイデアなしに、製品サービスや事業を新しく開発することは不可能です。

全ての製品サービスや事業の開発には、アイデアが必要になります。


アイデアを考えるのは、一人よりも、複数人で考えるほうが面白いです。

でも、人数が多ければ良いかと言えば、

そうではなくて、適した人数があると考えます。


今までの経験からすると、

グループの人数は5名が良い様に思います。

5名より少ないとメンバーの多様性が損なわれ、

メンバーが互いに刺激し合うことから出てくる

アイデアの質と量に影響が出るように思います。

6名以上になるとメンバーの多様性は高まるが、

一人ひとりの他者への依存する気持ちや

遠慮する気持ちが生まれてきて、

人数が増えたことの効果はあまり感じられなくなります。


アイデアの発想法は、大きく2つに分類できます。

自由発想法と強制発想法があります。


自由発想法では、ブレインストーミングが代表的で、

テーマに沿って、制約事項なく自由に発想していきます。

強制発想法は、マトリクス法が代表的な手法になります。

アイデアを出したい内容を制約条件として表形式で表し、

表の空欄をアイデアで埋めていく。

3x3のマスの中心にテーマを置いて、

周囲の8つの空欄を埋めていくマンダラート法も強制発想法に分類できます。


アイデアの発想のポイントは、アイデアを捨てることにあります。

一見すると矛盾を感じるかもしれませんが、

最終的に欲しいアイデアが、今までにないものであれば、

一つのアイデアに執着しないことが必要になります。


最初の段階で、メンバーの誰もが良いアイデアだと感じるアイデアは、

既に何処かで誰かが考えていると疑った方が良いと思います。

同じアイデアを考えついている人は、

世界には少なくとも3人いると言われています。

メンバーがテーマに詳しければ詳しいほど、

アイデアの発想においては、

メンバー共通の先入観やバイアスで考え、

感じることに陥る危険が増大する傾向にあります。

従って、アイデアをどんどん捨てることが必要になります。


捨てるということは、何度も発想を繰り返すことでもあります。

同じテーマで何度も発想するのも繰り返し方の一つであるが、

楽しく、効果的に繰り返すためにはテーマの選び方は重要になります。


アイデアの発想には、目指す方向が2つあると考えます。

発散プロセスと収束プロセスです。


発散とは、アイデアのタネやアイデアを頭の外に出すことになります。

収束とは、出てきたアイデアのタネやアイデアを頭の中に戻すことになります。


アイデアの発想という字面からは、

発散が重要である様に感じるかもしれませんが、

発想を繰り返していくためには、収束は大事なプロセスになります。

収束が頭の中の変化を引き起こし、

同じテーマであっても繰り返し発散できる様になります。


アイデアの発想の最初の発散プロセスで、

どんなテーマにするかの考え方については別の機会で紹介したいと思います。


集団でのアイデアの発想について述べてきましたが、

個人レベルでのアイデアの発想については、

名著「アイデアのつくり方」(ジェームス・W・ヤング著)があります。

この本への思いについても、機会があれば、紹介したいと思います。


以上が、

MEME TECが提供する

アイデアへのアプローチの

入り口である。


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