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執筆者の写真Masa Murohashi

創造のために必要な準備

更新日:6月23日

グループでアイデアの発想を行う際の最初には、

準備のための準備が必要です。

グループのアイデア出しで、

ブレインストーミングを行う際の準備です。


企業でのアイデア出しワークショップを企画する際に

最初に注目するのは、

アイデア出しに参加する方々の属性と関係性、

アイデア出しの取り組みに慣れているかです。

属性とは、所属する部門、経験年数、等などで、

関係性とは、上司と部下、部門間の業務での依頼する側と受ける側、管理形態になります。


最近は、どちらの企業にお邪魔しても、

ブレインストーミングを経験されたことのない方は

本当に少なくなってきていています。

その点では、アイデア出しの取り組みに慣れています。


企業には、企業の歴史の長短に関わらず、集合的無意識があります。

それは、社風であったり、職場の雰囲気であったり、

規程類に記載されていない業務上の暗黙の了解、会議の進め方、

議事録の書き方、業界の常識だったりします。

組織が持つ共通の価値観ということもできます。


この集合的無意識は、

日常の業務を円滑にさせるという良い面を持つが、

ブレインストーミングでは、困った存在になることがあります。


組織の中での集合的無意識は、

一人ひとりの組織の中で演じる自分、

つまり上司や部下を演じる自分と

組織の中で演じたい役割、

つまりどんな上司として部下に接するか、

どんな部下として上司に接するかのロールモデルを

作り出していると考えています。

この演じたい役割を演じる自分がブレインストーミングでは、

予定調和を生み出すことに繋がり、

ありきたりのアイデアしか出ない状況になります。


では、この状況をどのように打破できるのでしょうか。


ポイントは、問い掛けと繰り返しにあります。


問い掛けによって、

どんなバイアスで物事を見て、

どんな先入観で物事を考えているのかを

参加者に考えてもらうために、

短い時間でブレインストーミングを何度か繰り返します。


この時の問い掛けは、

まずは、直球の問い掛けをしてみます。

問い掛けから出てきたアイデアよりも、

出てきたアイデアを整理分類して、

そこから得られる氣づきに着目します。

最初のブレインストーミングでは、

ありきたりのアイデアが出ることが多いですが、

出されたアイデアをじっくりと眺めて、

何度か整理、分類を繰り返します。


この繰り返しの中で、

隠れている先入観や思い込みを

氣づきとして得ようと試みます。


徹底的に先入観を排除するためには、

どんな先入観をもってアイデアを発想しているのかを

参加メンバーで共有することが大切です。


ここで共有する先入観が正しいか否かの判定には意味がありません。

メンバーが排除すべきことを認識することに意味があります。


ブレインストーミングは、

メンバーの脳が相互に繋がり合うことで、活性化します。

先入観を認識し、排除することは、

メンバーの脳が相互に、新たに繋がり合うことを促すと考えます。

これでアイデア出しの準備が整うことになります。


そして、いよいよ研修のテーマに沿ったアイデア出しを行うことになります。


アイデア出しの問い掛けは、直球ではなく、変化球を心掛けます。

認識・共有した先入観でアイデア出しに揺さぶりをかけることで、

活性化を試みます。


問い掛けの変化球と揺さぶりについては、

別の機会で紹介いたします。


以上が、

MEME TECが提供する

アイデア出しへのアプローチです




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