支援は、介入である
クライアントに対して支援を行うことは、
どんなに些細なことであっても、介入である。
介入とは、コントロールであり、影響を与えることである。
クライアントが、課題と取り組んでいるところに、
クライアントと課題の間に入り、
たすけ、補佐することが支援であり、介入である。
クライアントに代わって課題に取り組むのではなく、
あくまで行動の主体はクライアントにあるということである。
クライアントとの出会いは、
様々なケースがあり、クライアントの思いも様々である。
従って、出会った全てのクライアントの課題に支援できる訳ではない。
だが、支援つまり、介入は出会ったところから始まっている。
経験が時間と紐つけられているので、
知らなかったことを知ってしまうと、
知ってしまったことを知らなかった状態に戻すことはできない。
ただ単に状況を観測することであっても、
観る側と観られる側が存在し、
影響を与える側と影響を受ける側の関係性が出来上がる。
一見一方向性に見える、観る側と観られる側の関係は、
双方向性で成り立っている。
観られる側は観る側から観られるだけでなく、観る側を観る。
双方向性は相互の影響を生み出し、
影響はふるまいとして、関係の中に顕れる。
例えば、初めて会った人と意気投合した経験だったり、
心理学でのミラーリングであったりする。
当然ながら、支援する側もクライアントから影響を受ける。
互いが影響し合う環境の中で、
支援する側が届けたいこととクライアントが受け取りたいことが
そこに存在するのか。
全ては、クライアントが感じる顧客価値にある。
支援する側と支援を受ける側が同じ顧客価値を共有し、
実現できることこそが支援つまり、介入の最終目的だと考えている。
絶対に同じケースがないクライアントに向き合って支援を行う上では、
クライアントが自らの力で行動できることを信じている。
自ら行動できるクライアントがうまく課題に向き合えないのは、
クライアントが余りに課題と一体化してしまっているからだと感じている。
一方で、うまく課題と向き合うことが出来ているクライアントは、
課題との距離をうまくとっていると感じている。
課題との距離を取ることで、課題を客観的に捉えることができる。
課題を客観的に捉えると課題を俯瞰してみることが出来、
課題を将来のありたい姿へのステップとして捉えることで
行動が容易になっていく。
この流れのために、敢えてクライアントと課題の間に割って入る、介入を行う。
介入を積極的に活かして、最終目的に辿り着くことが、
私ができる支援であり、私しかできない支援なのだと考えている。
以上が、
MEME TECが提供する
支援の考えである。