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執筆者の写真Masa Murohashi

状況を捉える

KYT(危険予知トレーニング)は、

日常の現場のある場面をイラストや写真にして、

グループで、

その場面に潜む危険源を見つけ出し、

その危険源がどのような望ましくない事態を

引き起こすかを考え、

そのよう事態にならない対策を

実行するトレーニングである。

やった方は分かるが、

個人によって、

見つけ出す危険源が異なり、

望ましくない事態も違う。

勿論、経験の深い人は多様な視点から、

危険源を探し出せて、

望ましくない事態を考えることが出来る。

だが、思っても見ないような危険源を見つけたり、

望ましくない事態への意外なプロセスを見つけたり、

出来るのは、経験とは関係がないようだ。


少し俯瞰すると、

上記のような危険に対応する流れが考えられる。

状況から情報を得て、

状況を理解し、

状況を様々な基準に照らし合わせ、

状況に対する判断を下し、

行動する。

行動の後、

「情報を得る」の段階に戻り、

流れを繰りかえす。

人々は、得られた様々な情報を基に

自分の価値観や潜在意識から

危険・リスクを感じていると考えている。

例えば、

人々は家族、恋人や友人を大切と考えるから

大切な人のために、様々な危険・リスクを

より沢山、より強く感じることができている。

この大きな流れを踏まえて、

KYTでの個人毎の対応の違いを考えてみる。

それぞれの個人の価値観や潜在意識が、

違うのであるから、

個人毎の対応は異なっていて当たり前

という結論から、もう一歩踏み込みたい。

人々が価値観や潜在意識から

どの様に影響を受けているのかを

考えてみる。

最初の、状況から情報を得る段階では、

人は、五感を使いながら、情報を得る。

果たして、それだけだろうか?

第六感や勘というと眉をひそめるかもしれないが、

違和感、と言えば、理解をいただけるだろうか。

見ていても見えていないこと、

聞いていても聞こえていないこと、

ほんの少しの異臭、手触りの違い、

空気感や雰囲気の変化、

味わいの違い、

人々は五感から様々な情報を得ている。

しかし、その多くは、顕在意識の中では、

ふるい落とされて意識されない情報と

なっているのではないか。

この顕在意識には現れない様々な情報の塊が、

形を表すのが、違和感ではないかと考えている。

様々な状況に対する様々な違和感が存在するが、

その違和感の中で、リスクに関する違和感が、

リスクセンスやリスク感覚ではないかと考える。

人が状況から情報を得たときに、

状況への理解を広げることのポイントは、

違和感に蓋をしないことであると考える。

現場でのKYTに限らず、

事業において、危険予知は重要である。

特に、新規事業開発や製品サービス開発においては、

事業と事業環境からの違和感に蓋をせずに向き合うこと、

向き合うことで、リスクセンス・リスク感覚を育てていくことを

大切にしたいと考えている。

以上が、

MEME TEC(ミームテック)が提供する

リスクへの考え方である。

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