研修のコンテンツ、流れや手法を考える上では、
研修の目的を考えることは欠かせません。
企業が行う研修であるから、
業務の役に立つ研修を目指すことは外せない方向性になります。
だが、業務に役立つ研修とは何でしょうか?
業務に必要なスキルを身につけること、
業務に必要なシステムの操作を学ぶことや
業務に必要な情報を得ることは、
研修の大事な目的だということに間違いはないでしょう。
少し視点を変えて、
今すぐに必要なことと将来的に必要になることといった区分や
直接業務に関わることと間接的に関わることと
仕分けて考えることも必要ではないでしょうか。
実施している社内研修の各テーマを
「今←→将来」と「直接←→間接」の2軸を設定したマップ図においてみると社内研修の現状を見える化できます。
見える化の次は分析となります。
4つの象限、
「今x直接」、「今x間接」、「将来x直接」と「将来x間接」に
振り分けられている状態を俯瞰して眺めてみましょう。
どんな模様になっているでしょう?
どこの象限にテーマが集中しているでしょうか?
「今」と「将来」、「直接」と「間接」の配分はどうでしょうか?
良い悪いではなく、
これが今の御社の社内研修の実態ということになります。
実態を眺めて、氣づくことが大切ことになります。
漠然と自社の社内研修に抱いていたイメージと同じでしょうか?
どんな違いを感じましたか?
違っていると感じたことは何なんでしょうか?
全体を見て違っていると感じたことが何なのかを言語化し、
具体的に書き出してみてはいかがでしょうか。
次に、個別の象限の内容を見てみましょう。
「今x直接」には、どんなテーマがマップされていますか?
「今x間接」には、どんなテーマがマップされていますか?
「将来x直接」には、どんなテーマがありますか?
「将来x間接」には、どんなテーマがありますか?
それぞれを一つひとつ確認してみてはどうでしょうか。
それらを確認した後に、
今度は、各テーマ間での関係性を考えてみましょう。
よく見ると、近いテーマであったり、
繋がりのあるテーマであったりする場合があります。
そのようなテーマ同士は関係性の分かるように
同じ印(☆や※)をつけてたり、同じ色のマーカで塗ってみます。
更には、
今テーマの置かれている象限から、
意図的にテーマを別の象限へとずらして見ましょう。
その時に、どんなことが考えられますか?
例えば、
「将来x間接」に置かれているテーマを
「今x直接」にずらすことで
何が変わるでしょうか?
何を変えることになるでしょうか?
などを考えてみることです。
実現性だけを求めるのではなく、
そこから、どんな氣づきを得ることができるかの可能性を
探って見るといくことです。
これで、一通りの作業を終えます。
マップによる社内研修の見える化とその後の分析は、
一人でやるよりも、複数メンバーでやることを推奨いたします。
4つの象限への割付は、明確な基準を設けることは難しく、
主観的に振り分けていく作業になります。
その時に、複数の目と頭があると客観性を担保できることにもなります。
厳密に割り振ることが目的ではありません。
明確に割り振れないテーマは中間的な位置に振り分けても問題はです。
分析の後は、新たな取り組みへの方向づけです。
一連の分析作業の結果を基に
社内研修のありたい姿を議論します。
社内研修は、手段です。
社内研修の目的は、企業のありたい姿の実現にあると考えています。
社内研修のありたい姿を議論するということは、
企業のありたい姿を議論し、
それに向けた手段とプロセスを議論することであると考えます。
議論には、経営トップや経営幹部を巻き込むことができると良いでしょう。
現場の声を聴く仕組みも必要です。
漠然と目の前にあることだけに目を向けて研修を企画するだけでなく、
新たな観点で研修を企画することが、
人財育成の重要な取り組みになると考えています。
以上が、
MEME TECがご支援する
社内研修の新たな企画へのアプローチです。
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