社長様や経営幹部の方からお声掛けを頂き、
大きな期待の下、研修がスタートし、
数回にわたる研修の終わりを迎える。
これが一般的な研修の大きな流れである。
研修のお声掛けを頂くとき、
社長様や経営幹部の方々は、
一様に、自社の従業員、部下や組織の現状について、
如何にひどい状況にあるかを述べる。
その時に、お話をさせていただくのは、
まず、その様な状況を変えたいとお考えになったことへの賛辞と
研修のお話をいただいたことへの感謝である。
次に、お伺いするのは、どの様に変化させたいのかである。
これが、研修の目的であり、研修の先にある企業・組織の「ありたい姿」である。
これを基に、毎回、企業様ごとに研修を組み立てる。
ほとんどの研修では、
受講者とは研修の現場で初めてお会いする。
企業で行う集合研修の多くの場合、
受講者は半ば強制での参加である。
その様な訳で、研修を開始する前の会場の雰囲気は、
受講者の作り出す、言うに言われぬ緊張感に包まれている。
特に、具体的な個別のスキル等のテーマでない研修においては、
受講者は、更に、一体何をやるんだと言う疑問と不安を感じ、
独特の雰囲気の中で研修が始めるのを待つことになる。
まさに、受講者は氷の状態である。
わたしは、この雰囲気が、イヤかと言うとそうではない。
この氷は受講者自身が作り出しているものなので、
作り出している受講者の思いに寄り添い、
研修を進めていくことで、
毎回、最後には、研修の雰囲気が全く違ったものに
大きく変わることが分かっているので、
この最初の雰囲気を味わい、楽しみながら、
研修の開始時刻を待っている。
どんな研修の場でも、
いつもと変わらぬ表情・ふるまいで、研修を始めることができる。
研修の現場で大切にしているのは、
受講者に寄り添い、
受講者に多くの発言・発表の機会を与えることである。
そのために、発言・発表に対してジャッジしない。
これは研修の始めで直接受講者に伝える。
研修で扱うことに正解はなく、
答を考えるプロセスや議論を研修の中心においているので、
常にジャッジしないことを
全員が意識して研修が進められる様に、と考えている。
さて、社長様や上司の方々は、何に驚かれるのでしょうか?
直ぐに見える変化で言えば、
・研修から帰る受講者の笑顔
・受講者一人一人からのコミットメント
に、今までと違う受講者の姿を感じて
社長と上司は驚くのである。
研修の最後の時間には、
上司の方々に研修を見学いただくことをお願いしている。
普段とは異なる受講者の姿や発言をしっかりと
受け止めていただく場を作っている。
じんわりと時間を経て見えてくるのが、
現場での受講者一人一人の意識の変化である。
この変化にも、社長と上司は驚くのである。
社長や上司の考える企業・組織の「ありたい姿」へと
歩み出すことの実感でもある。
研修後の受講者の意識の変化は、
上司がその変化にきづき、
そのことを本人に伝えることで
更に変化が補強され、次の変化を起こすことになる。
社長・上司と受講者の相互作用から生まれる
研修後の更なる変化は、
社長と上司が受講者の変化にきづくことから始まることを
研修終了後、社長と上司の方に伝えている。
研修での受講者の変化に驚く社長と上司自身も、
その驚きを通して、変化することも研修の一部であると考えている。
誰かの変化が、周りの変化を生み出すタネとなるということである。
研修のほとんど全ては、
「問い掛け」に対するグループ討議・発表と氣付きである。
研修のその場で出される考え・思いを
更に、目的と手段、課題と問題、具体と抽象を基に、
どんどん展開することを
受講者に要求していくことを行う。
その先に、受講者一人一人の氣づきと変化と
グループでの創発が生まれる。
以上が、
多くの社長様や上司の方々に驚いていただける研修の
秘密である。
こんな秘密を開示して大丈夫かとのご心配は無用である。
同じ研修は、二つとない。
それは、研修テキストと講師が同じでも、受講者が毎回異なるからである。
同じことであっても、同じ様にはやっていないので、毎回違う。
同じテーマで、同じ企業様で毎年行う研修も毎回違う。
毎回、唯一無二の研修を提供している。
わたしと受講者の相互作用で行う研修であるから、
構造としての研修の形を模倣できても、
研修のふるまいを真似はできないと確信している。
以上が、構造とふるまいに基づく、
SE-AP Coaching(シープコーチング)を用いた
Consulting Coachの提供する
社長と上司が驚く研修である。
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