PBLを効果的に行うSE-AP Coaching
更新日:2020年7月5日
誰かが誰かに教えること、
先輩が後輩に仕事を教えることに、
限界が現れていると思える。
OJT (On the Job Training)は、
かつての現場では、後輩が先輩に付いて仕事を学ぶ便利な仕組みでした。
そのOJTも限界が現れていると思える。
今、現場での教育・OJTがうまくいかない理由は、
一つには、現場で成果を出すことに重点がおかれて、
後輩を指導する時間が取れない事、
もう一つは、新しいことは、先輩もやったことがなく、
後輩を指導することができない事、
更には、新しいことを学ぶ時間もない事にある。
時間がなく、現場で成果を出さなくてはならない状況で、
如何にして新しいことを学ぶかは、
現在の現場の抱える大きな課題であると感じている。
成果を求められる現場で新しいことを学んでいく切り口は、PBLにあると考える。
PBLとは、Project/Problem Based Learningである。
現場での問題・課題を解決するプロジェクトを進める中で
新しい取り組みを学びながら、
プロジェクトの課題を達成する仕組みである。
ここで、取り組みとして、PBLを紹介したが、
新しい取り組みには、新しいアプローチが必要になる。
それが、SE-AP Coaching (シープコーチング)である。
プロジェクトとプロジェクトのメンバー双方にアプローチし、
メンバーへの問い掛けとそこから生まれる氣づきを
プロジェクトの成果へと繋げる手法である。
PBLで取り上げる課題としては、
新規事業開発、製品サービス開発のテーマが、親和性が高いと考える。
従来、現場での課題解決や改善においては、
PDCA (Plan, Do, See, Check)が多くのケースで用いられてきた。
PBLとPDCAとの比較では、
共に仮説を立てて、検証を行うことで成果を得る手法であることは同じある。
相違点としては、PDCAが現在を起点にして改善を行っていく課題を扱うのに対し、
PBLでは未来を起点にして、
まだ見たことのない製品サービス開発や新しい組織構築という課題を
扱うことに適している点にある。
イノベーションへのアプローチの一つであると考える。
共通のテーマを持ちながら、
メンバー個々の具体的な課題に対応するアプローチを取ることで、
新しい氣づきを得ながら、
プロジェクトとして創発を産み出すことも可能である。