top of page

正しいことが、いつまでも正しいとは限らない⁈

久西精密加工の久西社長は、

出張で訪れた小布施マテリアル社で営業との商談を済ませ、

隣の事務室を覗いて、書類に目を通している専務を見つけると矢庭に切り出した


久西薫「お疲れ様!」

塩野崎亘「おぉ!お疲れ様!今日は何?」

久西薫「今期の発注計画と価格のスリ合わせに来たんだ。そのついでに少し意見が聞ければと思

     って」

塩野崎亘「良いよ。場所変えようか?」

久西薫「忙しいだろうからここで手短に...。

     自社での取り組みの話で悪いが聞いてくれるかなぁ。

     以前から自社の目の前の課題には、PDCAの考え方で改善に取り組んでいるが、

     それだけで十分なのか最近、不安になっているんだ」

塩野崎亘「我が社でもPDCAを活用して、業務の改善に取り組んでいるよ。確かに目の前の課題に

      コツコツと対応して行くには、PDCAは有効だよね。で、何が不安なの?」

久西薫「最近読んだ本で、”本来行うべきでないことを効率的に行うことほど無駄なことはありませ

     ん”を目にして、うちの会社の取り組みは無駄なことをやっているのではないかと思ってしま

     ったんだ。」

塩野崎亘「なるほど。それは我が社にも当てはまることだな。大切な、限られたリソースを使って行

      うことが無駄なことだとしたら取り組みを考え直さなければならないなぁ。時間を取るから

      場所を変えて、これから一緒に考えよう! 」

久西薫「ありがとう。助かる!」

====================================================


今までずっと行ってきたことに対して疑問を感じることを大切にしたいと考えています。


中学校の物理の時間で慣性の法則を学んだことを思い出してみてください。

「物体が外部からの力を受けない限り、その運動の状態を維持する」、

止まっている物体は止まり続け、動いている物体は動きつづけるという内容です。

このことは、物体だけに限ったことではなく、行動や氣持ちにも通じています。


ずっと続けていることをやめるとなんだか氣持ちが悪く、

ついまた続けてしまうといったご経験は誰しもお持ちではないでしょうか。

反対に、新しいことを始めるとなった時に氣持ちの重さを感じて、

先延ばしにしてしまうということもよくあることではないでしょうか。


慣性の法則で、習慣化したことの強さと習慣化することの難しさを

説明できるのではと思います。


氣持ちが行動に大きく影響を与える重要なポイントだということは感じられていると思いますが、

氣持ちと行動を理解することはそれほど簡単ではないとも感じているでしょう。


習慣化していることには何も考えずに繰り返し行動しています。

今までやってきて、それなりの成果が出ているように見えると

そのやってきたことに対して疑問を持つことはまずないでしょう。

新しいことを始める時であっても、

ワクワクするような成果が感じられることには、

何を差し置いてもすぐにでも取り組んだりします。


氣持ちには自分でもわからない、コントロールできない無意識という部分があり、

この無意識が行動に大きく影響していると思っています。

外部からの力を感じているのは無意識ではないでしょうか。


今行っていることに対して具体的な疑問を持ってはいないとしても、

無意識の中では形になっていない疑問の種が潜んでいるのです。

今までは何も感じなかったことが無意識の中に潜むの疑問の種を発芽させていて、

その芽が違和感の素となってなっているのかもしれません。

無意識の中には大小沢山の種が潜んでいて、

無意識の中にある疑問の種は発芽を促す外部の力を待っているのです。

いつもと違う道を通ったり、何年も会わなかった友人に連絡をするような、

ふとした行動は無意識の中の疑問の種が芽を吹いたことでとらせた行動なのかもしれません。


どんなことが疑問の種に働きかける力となるかを

意識で感じることも理解することもできないかもしれませんが、

あなたの周りのさまざまな情報が無意識への外部の力となりえます。

だから、無意識と繋がる違和感やふとした行動の瞬間を大切に扱いたいと思うのです。

あなたがこのブログを読んだことも

無意識の中の疑問の種の発芽が引き起こしたことかもしれません。


無意識が動き出せば、行動は容易に動き出し、継続されます。

そのためにも、感じた違和感を大切にしていただきたいと思います。

違和感を違和感で終わらせずに行動へと繋げていただくことを願っております。

今がそのタイミングかもしれません


MEME TECでは、

顧客価値駆動型開発プログラム(CVDD)、顧客価値連鎖分析(CVCA)や対話を通して、

無意識の中にある種を芽吹かせ、花を咲かせる具体化するお手伝いをいたします。


MEME TECはいつでも

お問合せ・ご相談をお待ちしております。


塩野崎亘(しおのざきわたる):小布施マテリアル株式会社 専務

久西薫(くにしかおる):久西精密加工株式会社 代表取締役

ここで紹介する会話はフィクションです。

実在の人物・団体とは一切関係ありません。


 
 
 

Commentaires


© 2025by MEME TEC  

bottom of page