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自社の物流に目を向ける

更新日:6月27日

オブセ信用金庫本店営業部新沼営業課長は、

小布施マテリアル株式会社塩野崎会長に

新人の及川君を紹介するためにお時間をいただいた。


その後、話は、計画中の新倉庫建設に及ぶ


及川「会長、新倉庫って、今より大きくなるんですよね。ということは、会社もそれだけ成長してるってことなんですよね?」

塩野崎会長「うーん……そう思いたいところだけどね。でも、実は“拡大=成長”とは限らないのが難しいところなんだ。」

新沼課長「効率が落ちていたり、在庫がだぶついている可能性もありますからね。」

塩野崎会長「そう。今の倉庫が手狭なのも、“売れてるから”じゃなく“回転が悪いから”という面もある。つまり、倉庫を見直すことは物流だけじゃなく、会社の“流れそのもの”を見直すきっかけになるかもしれないな。」

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御社では、どうでしょうか?


卸売業、小売業、サービス業から製造業まで、

規模や機能が異なるものの”倉庫”をお持ちなのではないでしょうか。

自社内に倉庫機能を持たずに

社外の専門事業者に委託することも普及していますので、

すべての業種において、”倉庫”への関わりを持っていると考えています。


一般的に、経営トップが”倉庫”に目を向けることは、

優先順位としては高くないのではないでしょうか。

従業員の不足・高齢化、倉庫施設の老朽化、経費の高騰、

事業拡大、ECや通販への進出など、

差し迫った状況が見えて来て、

はじめて経営者の関心が”倉庫”に向かうのではないでしょうか。


”倉庫”に目がいくと同時にものの流れである物流も関心の対象へと広がるのは当然の流れです。すると関心はさらに広がり、情報の流れへと向かいます。


受けた注文をいかに効率的に対応できるか、

顧客の要望に答えること、

顧客からの要望に応えられないことのないように、

所謂機会損失が起きないことを最優先で考えることにより、

顧客の希望納期に柔軟な対応が可能なことが

自社の強みとして自他共に認識するようになります。


そうなると、

部品在庫、製品在庫を持つだけでなく、

仕掛品在庫も持つようになります。


部品の最小購入数やリードタイムに合わせる形で必要以上に部品発注を行うようになり、生産の計画を組む際にも多めの数量で計画を立て、

製品の多品種小ロット化の流れの中で部品の種類も増えてしまいました。


氣がつくと部品棚に部品が溢れ、倉庫から部品を払い出す作業の効率が下がり、ピッキングミスも増えてきます。そのための対策として倉庫を増築、新設したり、場合によっては業務委託も考えたりすることになるかと思います。


しかし、重要なことは、

“倉庫”というハードの問題ではなく、いかに活きた情報を扱えるようになるかのソフトの問題であることに氣がつくことです。

今のやり方を前提にすれば、同じことを繰り返し、さらに状況が悪化することになります。


事業の進め方、経営を”倉庫”、物流を起点にして考えるということです。


顧客の要望や動きを受注の観点だけでなく、

その後の流れの中で活かせるように考える。

取引先への要望や動きも発注の観点だけでなく、

その後の流れの中で活かせるように考える。

そのように考えることが、自社のありたいDXの取り組みへと繋がります。


DXは、すべてに当てはまる正解があるわけではなく、

それぞれの企業に適した入口を見つけ出し、

そこからありたい姿を目指していくことです。

自社に適した入口がどこにあるかを見つけ出すためには、

今までのやり方から一旦離れて考えることが必要です。


MEME TECでは、

入口を見つけるためのご支援を行っています。

ご興味を持っていただけましたら、

お氣軽にお声掛けいただけますと幸いです



塩野崎健助(しおのざきけんすけ):小布施マテリアル株式会社 会長

新沼大輔(にいぬまだいすけ):オブセ信用金庫本店営業部 営業課長

及川涼太(おいかわりょうた):オブセ信用金庫本店営業部 営業課新人


ここで紹介する会話はフィクションです。実在の人物や団体とは一切関係ありません。

 
 
 

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