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人材育成とは、なんなのか

久西精密工業の久西社長と

ゴリン商事の秋山部長との会話は

日頃から気になっている人材育成へと広がりました

久西薫「新卒を育てるとき、社内で“3年かけて丁寧に”って、僕は考えてるんですけど、上の世代から“そこまでやる必要あるか?”って言われるんです。」

秋山久美子「久西社長、2代目でここまで社員教育やDXに取り組まれてるのは、正直すごいと思います。社員さん、すんなり受け入れてくれました?」

久西薫「最初は全然です(笑)。でも“若手を戦力にするには、今のままじゃダメだ”って粘り強く伝えました。新卒も中途も、仕組みと育成次第で変わると信じてます。」

秋山久美子「うちも営業教育を再設計中で、オンボーディングをもっと科学的にやろうと模索してます。製造業と違って“成果が見えづらい”分、どう教えるかが難しくて。」

久西薫「確かに。うちは“モノ”がある分、育成の成果が形に残ります。でも、成果までに時間がかかるのが難点ですね。3年育てて、ようやく一人前…みたいな世界なので。」

秋山久美子「どちらも時間はかかるけど、そこに投資しないと未来がない。人財育成もDXも手段であって、結局は“人”をどう活かすかですよね。」

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経営者様、

失礼ながら、もしかして「何もせずにいても従業員は育つ」と

考えていらっしゃいませんか?


「そんなことは考えていない」と仰る経営者の方も、

「教育はOJTで十分」と考えたり、

育成を現場任せにしていたりはしませんか?


そもそも、人財育成におけるOJTの役割はなんなのでしょうか?


“On the Job Training:職場内訓練”の役割はいくつか考えられます。

ー 実践的スキルの習得

ー 職場適応の促進

ー 即戦力の育成

ー 組織全体としての技術継承


職場の先輩や上司が、新しく組織に加わった従業員に対して、

組織における業務の円滑化を図って、育成する姿が見えてきます。


大きな枠組みとしては、

社内において社内の教師が社内の生徒に対して教育を行い、

社内で閉じられています。


OJTの一番の利点としては、

効率的に、今実践に必要なスキルを伝えることができる点だと言われています。


そんなOJTにも、大きく2つの問題があると感じております。


まず、日々の業務に追われて、

教える側と教わる側の双方でまとまった時間を取れない点が挙げられます。

さらには、教え方、伝わり方が教師側の教える力量に依存する点も挙げられます。


このように人に依存するOJTの問題に対しては、

人を介して直接的に伝える以外の方法、

例えば、業務をマニュアル化ですることで間接的に伝えることをおこなったり、

業務そのものをITツールやシステムでデジタル化することで、

業務の属人化から脱却することで問題への対応が可能になります。


ところで、業務を円滑に進めることだけが、人材育成の目的なのでしょうか?


「本来やるべきでないことは

如何に効率的に行おうとも無駄であることに変わりはない」

というある人の言葉があります。


OJTを行うということは、

無自覚に本来やるべきでないことも含めて継承していくことでもあり、

OJTだけを行うことの危険性がここにあると感じます。


このことを経営の視点から言えば、

人は育っているのに事業は伸び悩む、ではないでしょうか。


だとすると、

経営者が目指している、

「人が育ち、事業も伸びる人材育成!」はどんな姿をしていて、

どこにいるのでしょうか?


鍵は、「何か新しいことに取り組むこと」にあるのではないでしょうか?


「新しいこと」というと新規事業開拓であったり、

新製品サービス開発を想像されがちですが、

実は一番重要なことは、日々の業務の中での「新しいこと」だと考えます。


日々変化し続けている事業を取り巻く環境の中で、

変化に無自覚に追随するだけでなく、

自覚を持って変化を先取りすることが「新しいこと」なのではないでしょうか。


この「新しいこと」に取り組むためには、

そのための人材育成が必要になるということです。


人財育成の指導にあたる側がまず行うことは

進むべき方向を指導を受ける側に示すことです。


そして、具体的な育成の実践においては、

「新しいこと」に向かうマインドセットと

自社にあった適切なプロセスを共に学ぶことが必要になります。


ここがOJTでは難しい点になります。

一つには、今までに経験のないことに取り組む育成であり、

従来のやり方を全てではないにしても、

一旦は見直すことになること。

さらには、共に学びあうことに慣れていないこと。


つまりは、今までの教師役だった方のマインドセットやスキルを

超えることが必要だということです。


さらに言えば、

今までのやり方を自分たちの考えに基づき、自分たちだけで見直すことは、

そのやり方の内側からの視点では先入観やバイアスが働き、

難しい活動になり、外側からの新しい視点で見直すことが必要になります。


ミームテック技術士事務所では、

「新しいこと」に取り組むための様々な人材育成を

様々な研修・ワークショップで提供しています。

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久西薫(くにしかおる):久西精密加工株式会社 代表取締役

秋山久美子(あきやまくみこ) ゴリン商事株式会社 本社営業部部長

ここで紹介する人物・会話はフィクションです。

実在の人物・団体とは一切関係ありません。 

 
 
 

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