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ツールとDX

現在は、IT技術を基にした、様々な便利ツール(道具)を簡単に導入することができる。

多くの場合、毎月の集計業務に時間がかかっていることや

お客様からの問い合わせに適切に対応できていないことなどのような、

現場での現在の困りごとを解決するためにツールを導入する。


事業の継続を揺るがすような喫緊な問題や

著しく業務を妨げるような大きな困りごとでない限りは、

ツールの導入・運用にかかる費用と

解決される問題や困りごとの効果を天秤に掛ける検討が行われ、

十分な費用対効果が得られないとの判断から、

導入は見送られることになるケースが多いように思う。

このような検討と判断の裏には、

ツールの導入が現状に対する改善への投資という考えがあるように思える。


改善が、いままでの日本のものづくりを支えてきた重要な取り組みであることは間違いのないことで、PDCA/PDCA Cycleとの組合せで、今後も有効な取り組みであり続けると考えている。


しかし、現状の改善は、新たな現状を創り出すことに留まること、

現状の延長は現状であるということも、

否定のできない事実なのではないだろうか。

別の言い方をすれば、

その時々の環境の変化に合わせて現状を改善していっても、

その改善は変化に合わせて新たな現状を創り出すだけで、

ありたい姿という未来を目指す活動にはなっていかず、

結果として、現状の延長線上に自らが思い描く未来はないということになる。


今企業にとって必要とされていることは未来(ありたい姿)へのアプローチである。

IT技術を基にした、様々な便利ツール(道具)を用いて、デジタルの力をかりて、業務を変革し、未来(ありたい姿)へとアプローチする取り組みをDX(デジタルトランスフォーメーション)という。

この視点で、ツールの導入の目的を考えることが、DXの実践になる。


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