触れると手を切るような製品サービスを
開発したいと考えたことはないか。
勿論、比喩である。刃物の開発のことではない。
別の言い方をすれば、
切れる、とんがっているアイデアから生まれる
製品サービス、ユーザーに驚きを与え、
唯一無二の存在として、市場で認知される
イノベーティブな製品サービスということになる。
そんな製品サービスが
開発できれば素敵だろうと思うだろう。
製品サービス開発の目的は、
そんな製品サービスを開発することだと
考えているかもしれない。
しかし、製品サービスとユーザーや市場の関係を、
俯瞰してみると、どんな素敵な製品サービスであっても、
手段でしかないことに気がつくのではないか。
企業は、製品サービスを通して、ユーザー、市場や社会と
繋がり、企業の目的を果たしたいと考える。
ユーザーは、自分の目的を果たすために、
製品サービスを利用し、対価を支払う。
このように、製品サービスが手段であると考えると、
では、製品サービスを開発することの意味はなんなのだろうか?
御社がこの製品サービスを開発することの意味、
御社の事業活動の意味はなんなのだろうか?
手段と目的は、幾層にも重なり、連なっている。
手段は目的を果たし、
その目的は手段となって、
次の目的を遂げ、さらに上位の目的へと連なる。
この一連の活動の中で、
意味こそが、手段と目的の連なりを繋ぐ
重要な役割を果たしていると考えている。
つまり、
一つの目的を果たすためのたくさんの手段の中から、
一つの手段を選択する段階で、
意味を考えることによって、
選択すべき手段が明確になると考えている。
何故、この製品サービスを開発するのか?
何故、自社がこの製品サービスを開発するのか?
何故、この事業を行うのか?
これらは意味を考えるための問いである。
単純であるが、
答えにたどり着くのは容易ではない。
正解を求める問いでもない。
製品サービスに関わる一人一人が
自らへ、互いに、問い掛け続けることが、
手段と目的の繋がりを強固にしていくと考える。
翻って、
自身の活動を考えると、
「顧客価値駆動型開発プログラム」や
「SE-AP Coaching」を
手段として提供しながら、
企業様の現場での活動を支援させて頂いている。
自身の究極の目的は、
関わる方々お一人お一人の笑顔が
生まれる世の中をつくることである。
そのための手段として、
「顧客価値駆動型開発プログラム」や
「SE-AP Coaching」を用いて、
意味を考え続ける企業になってもらうことを目的に、
企業様の現場のお一人お一人に
問い掛け続け、
問い掛け続けることの大切さを伝えている。
手段と目的の繋がりが強固な企業が
生み出す製品サービスや事業が
顧客(ユーザー)の笑顔の未来を創り上げる。
その先には、
顧客(ユーザー)一人一人の笑顔が広がり、
皆が笑顔で暮らす世の中が現れる。
そんなことを考えながら、
企業様と関わる仕事を続けており、今後も続けていく。
以上が、
MEME TECの思いである。
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