Spin-Off 壁打ち・対話・コーチング(その1)
- 価値創造_室橋雅彦
- 9月8日
- 読了時間: 4分
〜一粒で三度美味しい!〜
「一粒で三度美味しい」って聞くと、どんなイメージを持たれますか?
お菓子?ガム?それとも、何かひとつで色んな楽しみ方ができる得した気分?
今日はちょっと遊び心を持ちながら、
ミームテック技術士事務所が大切にしている「壁打ち・対話・コーチング」を
ご紹介してみたいと思います。
そもそも「壁打ち」って言葉、最近はビジネスシーンでもよく耳にするようになりました。
自分の考えをとにかく口に出して、相手にぶつけて整理する。それが「壁打ち」。
相手はまさに“壁”です。返ってくるのは大抵「なるほど」「そうなんですね」といった軽い相槌だけ。
でも不思議と話しているうちに、自分で「あ、これが言いたかったんだ」とか
「なんか整理できてきたぞ」と思えてくる。これが第一の美味しさです。
でも、ここで止まってしまったらもったいない。
壁打ちは確かにすっきりするのですが、そこからもう一歩進んだ「対話」になると、
二人でキャッチボールをしているような感覚が生まれます。
質問が飛んでくる。意見が返ってくる。ちょっと違う視点が差し込まれる。
すると「あれ、自分が考えていた前提、ずれてる?」とか
「そうか、そんな見方もあるんだ」と思える瞬間が訪れます。
これが第二の美味しさ。自分の思考が外に広がっていく心地よさです。
そして、さらに深い味わいを持つのが「コーチング」。
これはただのキャッチボールではありません。
隣に座って、同じ景色を見ながら「あなたはその景色をどう感じていますか?」と
問いかけてくれるような時間です。
コーチングでは、答えはコーチから与えられるものではありません。
クライアントの中にあると信じて、それを引き出すために問いを投げ、沈黙を待ち、
表情の変化を読み、時には質問を意図的に“ずらす”こともあります。
自分では思いもしなかった答えが口から出てくる、その瞬間は何とも言えない発見の味わい。
これが第三の美味しさです。
つまり「壁打ち・対話・コーチング」は、それぞれに役割も効果も違いますが、
ひとつの流れとして体験すると「一粒で三度美味しい」時間になるんです。
スッキリ感(壁打ち)、広がり感(対話)、そして深まり感(コーチング)。
それぞれ単独でも価値があるけれど、組み合わさったときの相乗効果は格別です。
最近では生成AIが壁打ち相手として人気を集めています。
確かにAIにアイデアをぶつけてみると整理は進むし、便利です。
でもAIは基本的に「壁打ち」で止まることが多い。
対話のようなやりとりもできますが、そこに「間」や「空気感」「微妙な表情の変化」を
読み取ることはまだできません。
そしてもちろん「クライアントを信じ、答えは内側にある」と寄り添うこともありません。
人と人が向き合って初めて成立するのが「コーチング」なのです。
では実際に、
ミームテック技術士事務所がご提供している「一粒で三度美味しい」支援の場では
何が起きているのでしょうか?
経営者の方が抱えている課題やもやもやを、まずは壁打ちで吐き出していただきます。
その場で整理できることもありますが、そこから少し対話を通じて問いを深め、視点を広げます。
さらにコーチングを通して、ご自身の中から新しい答えを引き出す。
これを繰り返すことで、最初は「頭がいっぱいで混乱していた課題」が、
次第に「方向性の見える課題」に変わり、
やがて「行動に移せる具体的な計画」へと進化していくのです。
このプロセスの特徴は、誰かが正解を与えてくれるのではなく、
自分自身の中から正解を見つけられること。
だから納得感が違うし、行動へのエネルギーが自然に湧いてきます。
まさに「お腹にしっかり落ちる」美味しさとでも言えるでしょう。
一粒で三度美味しい。ちょっと遊び心ある言葉ですが、その背後にあるのは、
経営者やリーダーが本当に力を発揮できるようになるための真剣なアプローチです。
整理するだけでは足りない。広げるだけでも足りない。
深めて、自分の中から答えを引き出すからこそ、次の一歩が生まれるのです。
ミームテック技術士事務所では、
経営者やリーダーの皆さまと共に「壁打ち・対話・コーチング」を実践する伴走支援を行っています。
記事でご紹介した「一粒で三度美味しい」体験は、
実際に体感いただくことでその価値がよりはっきりと伝わります。
もし、課題の整理や意思決定に行き詰まりを感じているようでしたら、
ぜひ一度ご相談ください。
エージェントAI・Masaもご質問をお待ちしております




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