ここに入り口があります
- 価値創造_室橋雅彦
- 9月18日
- 読了時間: 4分
更新日:9月20日
入口をお探しの皆様、こんにちは。
「支援は介入である」という以前の記事で、
クライアントの課題と弊事務所の役割についてお話ししました。
どんなに小さな支援であっても、
それはクライアントの課題解決プロセスに踏み込み、
影響を与える「介入」とお話しいたしました。
ミームテック技術士事務所にお声掛けいただくのは、
自身の「ありたい姿」の実現を目指す企業様が多いと感じております。
この「ありたい姿」は企業それぞれに異なりますが、
「ありたい姿」として共通する部分は、の持続可能な企業であると感じています。
弊事務所の介入とは、
クライアントと弊事務所が同じ「顧客価値」を共有し、
共に「ありたい姿」を実現するために一緒に歩むことにあります。
そのためには、
「顧客価値創造」と「顧客価値提供」が不可欠であると考えています。
そして、この顧客価値を創造し、提供していくための体系的なアプローチこそが、「顧客価値駆動型開発(CVDD)」なのです。
CVDDは、この顧客価値の観点から、
自社の製品やサービスを作り上げ、顧客に届けるための活動を指します。
CVDDの中心には、
感覚的・直観的な洞察から成る**「顧客価値センス」**があります。
これは、定量的な市場調査や既存顧客のインタビューだけでは捉えきれない、顧客の潜在的なニーズや、まだ言葉にならない期待を読み取る力です。
熟練の職人が顧客の一言から改良の余地を見出すように、
経営者や開発者が「この方向に価値の可能性がある」と感じ取る直感こそが、
顧客価値センスに他なりません。
しかし、この「センス」だけで価値を形にすることはうまくはいきません。
直観は時に偏りや思い込みを伴い、
感覚だけで意思決定を進めればリスクを高めます。
そこで求められるのが、
センスによって芽生えた気づきを確かなプロセスに落とし込み、
顧客価値を確実に提供できるようにする「顧客価値駆動型開発」の枠組みです。
これはシステムズエンジニアリングの考え方を基盤とし、
問題空間を丁寧に定義し、解空間で複数の代替案を探索し、
顧客やステークホルダーとの対話を重ねながら
最適解を絞り込んでいく「センスを実装する仕組み」とも言えます。
CVDDは、
経営者が市場動向から読み取った「この価値が重要になる」という感覚を
組織内に伝え、具体的な開発活動に反映させるブリッジとなり、
現場の気づきを経営の意思決定に繋げる役割も果たします。
さらに弊事務所は、
顧客価値を捉える上で「Pain & Gain」だけでなく、
より深い「Blues & Soul」という視点も大切にしています。
「Pain(痛み)」とは顧客が抱える課題や不満、リスクであり、
「Gain(利得)」とは顧客が得たい成果や便益です。
これらは製品やサービスの設計において極めて有効ですが、
現代においては顧客の感情や関係性がより重視されます。
そこで「Blues(癒し)」は、
顧客の感情的な痛みや不安、疲労に寄り添い、
心を和らげる価値、つまり「分かってくれている」と
感じられる共感の設計を意味します。
また「Soul(励まし)」は、
顧客の志や挑戦を後押しし、意欲や誇りを喚起する価値、
すなわち「一緒に前を向ける」と思えるような関係性の構築を意味します。
CVDDは、
これらの多元的な価値を「構造(組織)」と「ふるまい(プロセス)」の両面から設計することで、
「モノづくりからコトづくりへ」という
製造業のサービス化の核心に踏み込むことも可能にします。
クライアントが直面している課題の解決策を一方的に与えるのではなく、
クライアント自身が課題を認識し、解決策を見つけ出すプロセスを
支援する「プロセス・コンサルテーション」の役割を担います。
弊事務所の支援は、
まず「何故魚が必要なのかを問い掛ける」ことから始まります。
クライアントがどこかで耳にした他社の成功事例を
安易に提案することはありません。
定型の質問票ではなく、
「問いかけ、ヒアリング、インタビュー」を通じて
クライアントの課題を深く掘り下げ、クライアント固有の経営者の思い、
企業理念、ITリテラシー、ビジネスモデル、従業員の持つ価値観といった
個別性・特異性を理解することに重きを置きます。
そして、明確になった「欲しいもの」へ至るための複数のプロセスを提示し、
常に「選択の権利」はクライアントにあることを尊重します。
ミームテック技術士事務所は
言語化できていない御社のお悩みや課題にきちんと向き合います。
活動に少しでもご興味をお持ちいただけたのであれば、
入口の扉を押してみてはいかがでしょうか。
お氣軽にお問合せいただけますと幸いです。
エージェントAI・Masaもご質問をお待ちしております。
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