新規事業の開拓をめぐる「支援を受けるか否か」
- 価値創造_室橋雅彦
- 10月5日
- 読了時間: 3分
支援という言葉に対して、中小企業の経営者が
最も慎重になる場面の一つが「新規事業の立ち上げ」ではないでしょうか。
経営者は常に新しいチャンスを探していますが、
同時に「新規事業は墓場」と揶揄されるほど難しい取り組みでもあります。
そんな時、外部の支援をどう捉えるかは、
経営者にとって大きな心理的ハードルになります。
経営者の口からよく出るのは、こんな言葉です。
「支援を受けるくらいなら、自分で試行錯誤して学んだ方が身につく」「外部に頼んだら、結局は型通りのビジネスプランにされちゃうんじゃないか」「新規事業って、失敗したら恥ずかしい。外にまで知られたくないんだよね」
ここには、経営者としての「挑戦者の誇り」がにじんでいます。
新規事業は経営者の「夢」や「勝負」がかかった場であり、
そこに外部の手が入り込むことに抵抗感を覚えるのは自然なことです。
さらに厄介なのは、
「支援を受けたら、事業がうまくいく」とは限らないのが現実です。
むしろ、支援を受けても成果が出ないことだってある。
そのとき経営者は、
「支援に頼ったのにダメだった」という二重の失望を抱えるリスクを恐れます。
だからこそ、「まずは自分でやってみる」という判断に傾きやすいのです。
しかし、新規事業の現場ではこんな声も少なくありません。
「もっと早く外部の知見を入れていれば、方向転換が早くできた」「自分の思いつきにこだわりすぎて、顧客の声を見落としていたことに気づけた」
支援の本質は、
経営者の夢や発想を否定することではなく、
それを現実に近づけるための触媒になることです。
アイデアを形にするプロセスで必要なのは
「答え」ではなく「問いの質を高めること」です。
外部の支援は、経営者の中にある情熱を殺すものではなく、
むしろ磨き上げるための相棒になり得ます。
新規事業は孤独な戦いになりがちです。
社内のメンバーは既存事業に忙しく、
経営者が熱を込めて語っても「また社長が新しいことを言い出した」と
冷ややかに受け止められることもあります。
そんなとき、外部の支援は「熱を受け止めてくれる相手」であり、
「一緒に考えてくれる伴走者」となります。
支援を受けることは、弱さを晒すことではありません。
むしろ、未来に投資する勇気です。
新規事業を進める中で
「もう少し視野を広げたい」「冷静な視点を加えたい」と感じたとき、
その氣持ちこそ支援を待ち焦がれる心の声なのです。
ミームテック技術士事務所は、
新規事業の立ち上げに伴走し、経営者の思いを尊重しながら、
顧客価値を見極めるための問いを一緒に掘り下げていきます。
もし「新しい挑戦を支える相棒」が必要だと感じたなら、
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