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ペーパーレス化を価値改革に変える方法
「社長、今月から発注書の電子化を始めたんですが、現場から『誰が確認したか分からない』って声が上がってます」 「うーん、せっかくシステム入れたのになあ」 「たしかに便利にはなったんです。でも、現場では“確認印”がなくなって、ちょっと不安みたいで……」 製造業のある社長との打ち合わせで、そんな話が出ました。 紙をなくしたはずが、安心までなくなってしまうことになってしまったのです。 これは、多くの企業がペーパーレス化で直面する典型的な“副作用”です。 実はここに、ペーパーレス化を「価値改革」に変える大きなヒントがあります。 紙の裏にあった“人の安心”や“確認の習慣”を見える化し、再設計できれば、 それは単なるIT化ではなく、組織の“価値構造の再設計”へと進化するのです。 では、どうすればペーパーレス化を価値改革に変えられるのでしょうか。 ポイントは「現場の目的」と「経営の目的」を同じ言葉で結ぶことにあります。 たとえば、発注書を電子化する目的を「紙の削減」や 「作業効率化」とだけ定義してしまうと、 現場からすれば“手段”が増えただけになります。 ですが
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本当に必要なペーパーレス化
「うちもペーパーレスを進めたいんです」 そう言って相談に来られる経営者の方は少なくありません。 多くの場合、目的は「業務効率化」や「コスト削減」、 あるいは「環境への配慮」です。 しかし実際に話を伺うと、 紙を減らすこと自体が目的化してしまい、 根本的な業務改善や知の共有にはつながっていないケースが多く見受けられます。 ペーパーレス化とは、 本来「紙をなくすこと」ではなく、「情報の流れを見直すこと」なのです。 紙という媒介をなくしても、 情報が分断され、担当者の頭の中にしか存在しないままでは、 企業の知はデジタルの海に沈んだままです。 今こそ、紙を減らす前に考えるべき本質的な問いがあるのです。 多くの企業で、紙の帳票や印鑑文化が根強く残るのは、 「プロセスの意味」を誰も問い直していないからです。 たとえば、承認のために紙を回している業務では、 実際には「上司の確認」よりも 「責任の所在を明確にする」ことが目的だったりします。 この場合、単に電子印鑑を導入しても本質的な改善にはなりません。 ペーパーレス化を真に意味あるものにするためには、...
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DX推進をめぐる「支援を受けるか否か」
DX推進に悩む経営者のお話を紹介いたします。 ご自身のお考えや御社の現状と照らし合わせ、 色々なことをお考えいただくきっかけにしていただけますと幸いです。 ある製造業の深夜の経営者の机の上には、 昼間の会議の資料が散らかったまま残されています。 布団に入っても眠れず、...
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