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顧客価値創出のためのDX戦略への心得と実践 その1

更新日:2023年8月6日

戦略無くして、DXなし。DXは戦略的に実行していくことを求められています。

DX戦略書策定を考える上で、

ポイントとなるであろうことをメモの形式で何回かに分けて、発信していきます。


少しでもDX戦略書策定を進める上での思考の整理になれば、幸いです。


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まずは、DXとは何かを整理します。


組織、ビジネスモデルの変革に目が行きがちですが、

経産省の「デジタルガバナンス・コード」に示されている

「顧客視点で新たな価値を創出していく」が

DXの根底にあるものとご理解ください。

更にその先にあるのが、

新たな価値を創出し続けることで辿り着く、持続可能な企業の実現です。


改善活動とDX推進の違いは、

ものの見方・考え方(目線)の方向にあると考えます。


改善活動は、一貫して内向きの目線で活動を進め、生産性の向上を目指すことにあります。

DX推進は、外向きの目線(顧客の目線)と内向きの目線を

意識して使い分けながら活動を進めます。


長期間を見据えた時間軸での活動をDX推進と捉える考え方もありますが、

取り組み時間の長短でなく、長い時間軸の起点をどこに置くかで

改善活動とDX推進の違いがあるのです。

改善活動は現在に起点をおいての活動であり、

DX推進は未来に起点をおいての活動になります(バックキャスティング)。


以上を踏まえて、DX戦略書を策定する際のポイントを整理します。


・DX戦略(書)の位置づけ

ビジョンと現状の仕事やビジネスモデルのギャップを埋める活動をまとめ、

ビジョンの詳細化と具体化する役割を持ち、

ビジョンの内容を具体的なDX推進活動へと繋ぐ位置付けにあります。


・DX戦略書策定プロセスにおける課題抽出

ビジョンと現状の違いを課題として抽出することになります。

ここでは、未来を起点する目線を意識して課題を抽出することで、

改善活動での課題抽出との違いを意識することが重要になります。

目線を意識しないと改善活動と同じような課題抽出になってしまい、

DX活動に必要な課題を抽出することに行き着かないことになります。

未来を起点にする目線での課題抽出のためには、

ビジョン(未来の姿)をより具体的にの深堀することが必要となります。


・ビジョンの考え方

DXの起点が、ビジョンとして記述されている

5年先、10年先のなりたい企業の姿(ありたい姿)になります

深堀の観点にも、外向きの目線を意識することが必要になります


単に企業のありたい姿を記述するだけでなく、

例えば、

・具体的なビジネスモデルに落とし込む

・顧客からどのような企業として見られたいのかを考える

・同業他社からどのような企業として見られたいのかを考える

・取引先からどのような企業として見られたいのかを考える

など様々な観点からありたい姿を考えることで、

提供する新たな価値を探ることが出来ると考えます


目線は変わりますが、

・何故自社が行うのか?

・自社でしかできないことは何か?

を考えることも、ビジョンの深堀に繋がると考えます

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